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オーソモレキュラー栄養療法はトンデモ??

おはにゅ〜!

  どうもぱっせです。今日は管理栄養士という職業な私がとてもむかついているオーソモレキュラー栄養療法について書いてみたいと思います。

 

  まずはオーソモレキュラー栄養療法。まずはオーソモレキュラーとは何かについてから。オーソモレキュラーとかオーソ(矯正する)+モレキュラー(分子の)を足した造語で「分子レベル(栄養素)で体を矯正する」という意味を持ちます。このオーソモレキュラーは体の不調の中には栄養素の不足によりおこるものがある(不定愁訴発達障害不妊アトピー、鬱症状、がんetc...)。基本的に定められている食事基準ではこれらの不調に対応できないという考えから独自の採血結果の評価基準や食事基準をもっているのが特徴です。

 

  では、何故私がこのオーソモレキュラー栄養療法にムカついて仕方ないのかと言いますと、私の叔母がこのオーソモレキュラーにどっぷりとはまって、大金を支払ったけれど症状がよくならなかったからです。私の叔母は統合失調症をもっていました。それでこのオーソモレキュラー栄養療法を見つけ治療していたのですが、一向に症状の緩和は見られず、高額の領収書のみが増えていき、結局支払いができなくなってやめてしまいました。オーソモレキュラー栄養療法は国に認められていない治療なので自費診療になります。自費診療に高いサプリメントも買わされて気がつくと毎月うん万円の請求がきます。叔母は最初に治療スパンについてたずねたら「人によって異なるので長い目で見て。基本は年単位」と言われたそうです。今思うと何年もに渡り、毎月うん万円の治療費を請求されたら数年も持ちません。そうやって治療を中断させることで治らなかったのを患者のせいにする商売なのでしょう。とても悪徳だと思います。

 

  医療は万能ではありません。解明できない症状ももちろんあります。そういった症状を抱えている人って本当につらいんですよね。そんな藁をもすがる思いの人たちに「最新の医療です」みたいな顔をしておいて、いざとなったら「まだ研究途中なので」と逃げていくオーソモレキュラー治療に捕まってほしくないのです。

 

  ではここからは管理栄養士としてオーソモレキュラー栄養療法のありえない点を上げていこうと思います。オーソモレキュラーで治療できると言われている発達障害ですが、発達障害研究センターっていうほんと〜っにいろんなデータが集まる日本でも有数の機関が食事での効果については不明としています。そこをあえて医療として一般の人に勧める理由がわからん。根拠のない医療を押し付けるなよ。あほなの?自費診療だから犯罪とかにはなりませんがまともなお医者さんをそんなことしないと思います。

  私一回だけオーソモレキュラーの勉強会に参加したこともあるのですが、とっても酷かったです。「Aさんがこの治療で症状の軽減が見られました」っていう例をドヤ顔で何例か見せてくるんですが、「何人集めてのその数よ?」って感じです。治ったらラッキー✌️くらいの感覚で治療にくる患者はいません。ちゃんと国に認められる医療になってから保険診療として行ってください。

 

  不定愁訴不妊、鬱とかはたしかに食事も大切です。食生活を含む生活のリズムやバランスが不規則だと体も疲れてしまいます。体が疲れている時は心も疲れやすいです。しかし、それはあくまでも基礎の部分としての話なのです。普通に朝昼晩毎食しっかりと食べて。しっかりと寝る。そこに高額なサプリは不要なはずなのです。基本の食事指導でいいはずなのです。

 

 この記事を読んでくださる方は多分オーソモレキュラーに興味を持ってくださっている方でしょう。そういった方たちは医師も絶対ではないことを覚えてください。金儲けのために患者を食い物にしているような医者に叔母はあたりました。最近、「免疫療法の高額な自費診療に注意したください」と話題になりましたよね?確かな免疫療法は大きなしっかりとした病院でしか受けられないように、確かな食事療法も確かなところでしか受けられないのです。大きな病院でオーソモレキュラー栄養療法を取り扱っているところはありません。それが答えなのです。

 

これを読んでくださった全ての方が正しい選択をできることを祈って。それではあでゅ!!